岡山市×岡山県通所介護事業所協議会共催
認知症と共に生きる ~自分の人生を生き抜くためには~
令和元年8月19日(月)19:00~20:30、岡山ふれあいセンター大ホールに200名もの方に参加をいただきました。
今回は、新生寿会きのこ老人保健施設 施設長 宮本憲男様から、「今日の研修の目的は、認知症への正しい理解をしていただくことです。」とはじまり、認知症の歴史や新オレンジプランの歩みへとつながっていきました。
その中で当事者として、30代の若年性認知症と診断を受け「人生終わり」と感じた時からの葛藤の様子や、病気をオープンにして、会社の理解や家族、友人の支えがあり、できなところや困ったことは「助けて」を言える、元気な当事者へと変化していく過程を紹介いただきました。宮本様もその方との出会いが、認知症への正しい理解や気づきの機会になったと話す。
もう一人の講師として、当事者の「たぬき倶楽部 代表 竹内 裕様」は、発症当時をこのように話されました。当時商社の専務として、休みなく働いていた頃、仕事のミスが重なり、決め手は会社の存続を脅かすような発注ミスをしたことで、医療機関に行くきっかけとなったと話す。その後認知症との診断で、半年引きこもりとなった時期もあったと語る。現在のように元気な当事者として全国各地を認知症への正しい理解を目的に講演活動を行っていらっしゃいます。発症当時からの会社の理解や応援、友人の支援が、認知症をオープンにして自分らしく暮らす「たぬき倶楽部」の活動にも繋がっているようです。
最後に、竹内様からのメッセージ「認知症と付き合いながら、自分らしく、”今日を楽しむ・明日はもっと楽しむ・その先は置いといて”をもっとに生きています。」
介護現場で働く皆様にお願いです。認知症当事者と話すときは、必ず目を見て笑顔で接してください。決して焦らすことなく、相手が何を言いたいのか、何をしたいと思っているのかを思いながら聞いてください。いつも笑顔で接してくださいと、満面の笑顔で壇上を後になさいました。明日は、帯広での講演予定とのことでした。

この度、宮本様や当事者の竹内様の講演で、認知症への理解が変化したと感じる機会となりました。